ライトニングネットワークの進化には目を見はるばかりですが、今回はAMPという機能を紹介します。

AMPというのは、Atomic Multi Passの略で、簡単にいうと、複数のルートの支払いをまとめて1つにできる機能です。

ライトニングではチャネルをつかって支払いするために、そのチャネルに十分なキャパシティがなかった場合には、送金が出来ない場合があります。

また一つのチャネルだけをつかうとプライバシー上も多少の懸念があります。そのため、複数のチャネルをつかい、それをあたかも1つの送金になるようまとめるという機能がAMPです。

先日AMPがその威力を発揮したのが、手数料でした。

ライトニングの送金手数料は実はあまり安くありません。というのも各チャネルごとに微妙に手数料を調整しはじめているので、オンチェーンの手数料よりは安いが、決してめちゃくちゃやすくないみたいな水準に設定されていることが多いのです。これは市場原理的にいうとそうなりますよね。

昔はライトニングの送金は大概1satでいけていたのですが、最近は数百sat取られることも多くないのです。

ウォレットによっては、手数料の設定ができないものもあり、ヘタするとオンチェーン手数料より高く払うという事態も発生してしまっています。

(オンチェーンでは1時間まてば1sat/byteで送れそうなのに、ライトニングでは10倍くらいの手数料がかかるときもある)

正直、これは初心者にとっては罠だとおもいました。

そこでAMPが使えるウォレットをためしてみました。

Simple Bitcion wallet

https://lightning-wallet.com/

というものです。(旧 bitcion lightning wallet)

当初、このウォレットで支払う際に、770satという手数料の提示がありましたが、AMP機能が自動的に作動し、なにやらもじょもじょやりはじめました。その後7つのルートに分割されて送金されて、最終的に7satの手数料で送ることができました。つまり1/100になったわけです。AMPは自動で適用されますので、ユーザーは特に何もする必要はありません。これは驚きました。

ただAMPの送金は時間がかかります。複数のルートを検索し、最低の手数料となるルートを取得しておこなうため、この送金も5分ほどかかりました。

ですので、早さをとるか、5分をとるか、そのあたりはトレードオフになるかとおもいます。

なお、AMPを行うためには、AMP対応のチャネルを貼らないといけません。主要な接続先であるACINQや、LNBIGなどはAMP対応してます。これはチャネルを開く時にそのチャネルの対応機能が表示されるようになってますので、AMPがあるかどうか確認してからチャネルを開くようにしてみてください。

いずれにしてもライトニングの進化にはいつも目を見張るばかりです。

支払い手段としてのビットコインという話も、そろそろ現実味を帯びてきているとおもいます。(大石)