BCHのハッシュレートと価格の矛盾がつづいています。

BCHは半減期後の採掘報酬の低下により、マイナーが離脱し、BTCの採掘へ移動しました。その結果ハッシュレートが半分程度におちています。これは理論的に予想されたことそのままが起きています。

現在のハッシュレートの比率は、Coin.danceによれば、

BTC 98 : BCH 0.8

であり、つまり、BCHのハッシュレートは、BTCにくらべて、0.82%しかないということです。

さて、理論的に考えれば、ハッシュレートが低い=脆弱であるとかんがえれば、価格もそれに比例すると予想もできます。

ヒストリカルにみると、BCHの価格とハッシュレート比率は、常にほぼ一致して動いてきました。

このファンダメンタルから、半減期後の、BCH価格の急落を予想していたのですが、現実はそうはなってません。

BCHの価格は4倍割高である

BCHの現価格は、

1BCH= 0.0327BTCです。(1BTCを7201ドルとすると、237ドルになります)

ハッシュレートから(0.82%)の理論価格は、

1BCH= 0.0082BTC

になるはずですから、4倍近い乖離があります。(ドル換算59ドル)

※なお、価格ですがドルで考えるとBTC価格に左右されます。ここでは、対BTCの価格の比率乖離率がわかればいいので、BTC建てで見ると便利です。BTC価格という変数を除去できます。

まとめると、ハッシュレートをファンダメンタルとかんがえると、現状のBCH価格は4倍近く割高である可能性があるということです。

なぜ価格の矛盾が放置されているのか?

これをどう見るべきでしょうか。

i. 市場は馬鹿で、効率的でない。ハッシュレートという要因は考慮されてない

トレーダーの大半はハッシュレートよりも、直近価格との連続性のほうを手がかりにして考えるということでしょう。BCH価格は安定しており、ハッシュレートが材料になっている感じはみうけられません。

ii. ビットコインの半減期の影響

次に考えられるのが、ビットコインの半減期もあと20日後にやってくるという事実です。ビットコインも半減してしまえば、条件が一緒になるので、ふたたびBCHの採算性がよくなり(もし価格がこのまま維持されれば)ハッシュレートが回復するという長期の読みです。

そこまで見通すと、現在のハッシュレートの低下局面は、一時的な減少であり、価格は、かならずしも一時的なハッシュ減少をトレースする必要はないとする見方です。

つまり、一ヶ月の間に価格が4分の1になり、さらにそこからBTC半減期後に4倍になって元に戻るというトレースをする必要はわざわざないということです。

なぜなら1ヶ月後に元に戻ることが分かっているから、織り込み済みになっているのです。織り込み済みの結果、価格が高く保たれ、その価格が保たれているという現状により、いずれハッシュがBTC半減期後に戻ってくるわけです。

なんともニワトリとタマゴのような不思議なロジックですが、そういう感じになっている可能性もあります。

iとiiのどっちが本当か?ということですが、深く考えている人はiiで、深く考えない人はiで、結局どちらも同じ行動をとっているので、価格が維持されているのでは?というのが結論です。

売り仕掛けが起こる可能性?

さて、ここでもし意図的な売り仕掛けがあったらどうなるでしょうか?

これは先の節でのべた、ii)の考え方において、BTC半減期後の価格のコンセンサスを売り崩すというものです。

BCHの価格が低迷したままBTCの半減期を迎えた場合には、以前のハッシュレートまでハッシュは戻ってきません。たとえば、売りじかけによりBCH価格が半分になっていたら、戻ってくるハッシュレートも結局半分どまりでしょう。

つまり、BTC半減期時点のBCH価格を基準としてハッシュレートの戻りが決まるのです。そこで再びハッシュレート・価格の比率は過去と同じくバランスされるでしょう。

もし、BCH価格が売りじかけにより下がったままだと、BTC半減期後のバランスで固定され、以後その価格がスタンダードになっていくはずです。

何らかの意図で、BCHの価格水準を大きく下げたいという場合は、この20日間での売り仕掛けのようなことを行うのは有効になります。(大石)