コロナウイルスによるビットコインや暗号通貨への影響について、価格面ではいろいろと意見がありますが、それ以外のリスクについて、あまり気付いてないとおもわれる点を指摘しておきます。

取引所の倒産

これが一番大きいリスクです。この状況ですと、海外はもとより、国内の取引所の中にも倒産するところがでてくる可能性があります。もちろんうまく事業をクローズしてくれれば良いのですが、債務超過状態になって倒産されると、ユーザーの資産が戻ってこない可能性があります。

ビットコインは、コールドウォレットで確保されているんじゃないの?安心では?

というのは勘違いです。それはハッキングへの対策であって、倒産隔離ではありません。

証券などで、事業者が倒産しても証券は倒産隔離されて、帰ってきます。証券を信託しているからです。

ビットコインの場合、そもそも信託することができませんから、事業者が倒産した場合は、

ユーザーのコインも、その他の債権もごっちゃになります。

みなさん、十分気をつけて、経営状況があやしいとおもう取引所の利用は控えましょう。

ここで名前をだすと、あたかもその企業が倒産するといったように捉えられてしまうと困るので、具体名はだしません。ですが、リサーチされる際のポイントだけかいておきます。

i. 日本で黒字化している取引所はいくつかしかありません。各社の経営状況はある程度公開されていますので、調べることができます。

ii. いざという時に、親会社からの資金注入などにより救済を受けられる会社とそうでない独立系の会社が有ります。資本関係と、その親会社の財務が十分なのかについても調べるとよいでしょう。

送金の遅延

主に半減期の後に起こる可能性があります。マイナーが離脱ししてハッシュレートがおち、ブロックタイムが伸び、手数料が暴騰する可能性が有ります。十分な手数料を乗っけて送ったつもりがいつまでたっても承認されず、その間に相場が動いて、損失を食らうということもあります。アービトラージなども機能しなくなるかも知れません。

1ブロック進むのに1時間、手数料は数千円〜といったことも瞬間的には考えられますので、混乱している期間の送金は、承認されないリスクを十分に頭に要れた上でおこなうようにしましょう。

移動リスク

パンデミックが発生したり、国境が封鎖されるなどして、急遽今住んでいるところを捨てて移動する必要に迫られるケースがあります。そういうケースの場合がもし振りかかるとすれば、来週移動してくださいではなく、今日中に移動するとか、2時間後に移動するとか、そういうレベルの緊迫感で事がすすむとかんがえましょう。

そうした場合に、安全に暗号通貨資産を持ち出せるように準備しておきましょう。具体的にはウォレットや、キーなどの保管を確認し、移動中に紛失や盗み見されない工夫。または盗まれたときのバックアップなど、具体的に設計しておく必要が有ります。これについては、以前、ビットコイン(秘密鍵)の安全な移動法というレポートを書きましたが、これは平時の方法ですので、緊急時にどうすればよいかについては、ニーズがあればフォローアップしたいと思います。

現在の状況は、近年未曾有の状況にあります。こうした世界的な危機でも生き残るためにビットコインを選択しているわけですから、日々訓練を怠らず、対応できるようにしておきましょう。(大石)