【質問回答】ハードウェアウォレットを長く使うためには?
今回は、匿名質問コーナーより頂いた質問へまとめて回答します。
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質問1
ハードウェアウォレットをつかって暗号資産の管理をしています。24単語を記録してバックアップをとってはいますが、ハードウェアウォレットが壊れてしまわないかが心配です。どのようなことに気をつけたらよいでしょうか。
回答1
ビットコイン研究所の会員の皆様でハードウェアウォレットを自ら管理されている方はバックアップをしっかりとられていると思います。万が一ハードウェアウォレットが壊れてしまったとしても、新しいものを購入すれば復元することができます。しかし、多くの資産を入れているウォレットが壊れてしまうことはできれば避けたいですし、なるべくであれば長く使いたいものです。いくつか対策をご紹介します。
充電式のハードウェアウォレットは満充電にせず冷暗所で保管する
ハードウェアウォレットの中でもJadeやCoolWalletにはリチウムイオン電池が搭載されているので、USBで給電しなくても使えるため便利です。リチウムイオン電池は何年品質が高くなっているとはいえ、電池の劣化はどうしても進みます。容量が落ちてきてもUSBで充電しながら使うことができますが、完全に劣化しきってしまうとウォレットそのものが使えなくなってしまうこともあります。
リチウムイオン電池を長持ちさせるためのコツとしては充電量100%や0%付近を避け、そこそこの充電量にしておくことです。そして、できれば冷暗所かつ、湿度40%程度の場所に保管しておきます。湿度は高すぎると結露や腐食の原因になりますし、低すぎても静電気発生の原因になります。
常用しているウォレットであれば充電式の方が利便性が高くて良いのですが、年に数回しかつかわないのであれば、充電式は使用しないほうがベターです。
静電気に気をつける
最近の半導体チップは静電気対策がされていますので、多少の静電気では壊れることはありませんが、周辺部品が壊れることもありますので、念の為注意が必要です。また、ハードウェアウォレットの動作中の静電気は誤動作のもとになります。乾燥しきった部屋で、セーターを着用した状態での作業はおすすめできません。
保管のために袋にいれたいときには、静電気防止する材料で作られた袋がおすすめです。ピンクやブルーの色のものが多く、静電気を逃がすような材料でできています。ハードウェアウォレットを購入したときの化粧箱の中にはいっている黒いスポンジも静電気防止用のものですので、そのまま箱にいれておくのも保管方法としては良いでしょう。
コネクタの抜き差しは垂直に
じつは最も壊れやすいのがコネクタです。家電の故障の多くは電源や通信系のコネクタだったりします。USBコネクタを引き抜くときには、グリグリせずに垂直に引き抜きましょう。とくに壊れる直前の中途半端に接続された状態での使用は本体にダメージを与えることがありますので注意が必要です。
万が一水没してしまったら?
ハードウェアウォレットをお風呂に落としてしまうことはないと思いますが飲み物をこぼしてしまうことがあるかもしれません。電源が入っていない状態であれば、水没しても意外と大丈夫なことが多いです。もし可能であれば、外装を外して基板のみにして、基板の水分を拭き取ります。腐食の原因になるので、指では直接触れないほうがよいです。ドライヤーの温風で乾かすのは厳禁です。冷風ならOKです。
オープンソースのハードウェアウォレットは自分で修理できる!
Trezorなどオープンソースのハードウェアウォレットは自分で修理も可能です。部品のリストが公開されていますので、通販サイトで入手して交換することもできてしまいます。
(AndGoハードウェア担当)
質問2
ビットコインの登場によって貨幣の本質がどう変わりますか?
回答2
現在使用されている法定通貨のほとんどは政府や中央銀行によって発行されたものです。法定通貨の持つ価値は、政府や中央銀行によって支えられたものだと一般に説明されます。しかし、ビットコインの場合はこのような中央集権的な仕組みによって発行されるものではありません。その意味では両者に違いはあります。そういう意味ではあたかも新しい貨幣概念が出てきたようにみられます。しかし、本来の貨幣の在り方を考えると、大きく変わったわけではないと思います。ビットコインはマイニングに難易度が設定されており、供給量があらかじめ定められています。そのため、金と同様に希少性をもっていると考えられます。したがって、ビットコインはデジタルゴールドのようにみなすことができ、ビットコインの本質は古典的な貨幣と変わらないと考えられます。
(田中 芳治)
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