人類の発展と宇宙:ビットコインの役割
Unchained CapitalのDhruv Dhruv Bansal氏によるビットコインと宇宙についての記事、"Bitcoin Astronomy" 3部作を元に、人類の発展の中でのビットコイン、宇宙開発とビットコインについて考えていこうと思います。今回の話は壮大で、数百年スパン、数千年スパンかもしれませんが、それが想像力を掻き立ててくるとともに、ビットコインの特徴を割とフル活用できている気がします。
人類の発展とエネルギー
人類は使えるエネルギーの総量を増加させることで発展してきました。最初に
火を使えるようになると寒さがしのげるようになり、帆の発明によって長距離の海上交易ができるようになりました。より最近では蒸気機関・内燃機関の発明などによって産業革命、流通革命が起こり、最初は集落、地域単位だった経済や社会が地球全体へと広がっています。
資源エネルギー庁によると、世界のエネルギー消費量はこれからも増加していくと予測されています。SDGsが掲げられるように、長期的な地球環境の持続可能性は(少なくとも地球が人類にとって単一障害点である限りは)とても重要ですが、それは全体でのエネルギー消費量を減らせというものではないでしょう。なにせエネルギーの消費によって人類は何らかのメリットを享受しているからです。
ビットコインも最近特に電力消費量が問題視されがちですが、エネルギー資源開発のドライバー、すなわち文明が発展するのに必要なインフラを構築する動機になるという見方もあります。人類が使えるエネルギーの総量の増加に貢献すれば、マイニングより高価値な用途が表れた際に利用できるエネルギーも増えるからです。
宇宙への野望
今後の人類の発展を考えたときに、最初に出てくるものの1つが宇宙開発です。人類の宇宙進出はもはや空想とはいえず、SpaceXなどが描く火星移住計画さえ少しずつ現実味を帯びてきています。実現にはおびただしい資本と資源が必要になりますが、今世紀末までに数百人が火星で暮らしているだろうと予想します。
さて、SF映画で見るような複数の惑星や宇宙空間に広がる文明は構築・流通のためにとてつもない量のエネルギーを調達する必要があります。最初の段階では、それは前項のとおりビットコインマイニングによって開発された地球上や地球周辺の資源かもしれません。
しかし、地球から離れてしまうと通信の遅延により現地でのビットコインのマイニングは非現実的です。では他の惑星のエネルギー資源はどのように開発されるのでしょうか?
Bitcoin Astronomyではそれぞれの惑星・コロニーにおいて主権意識が生まれ、独自のチェーンがいずれ誕生すると予想されていますが、その実現までに他惑星のマイナーからの攻撃を防げる程度のハッシュレートを生み出せるまで発展する必要があります。一方で難易度が非常に高く、ブロック生成間隔が非常に長い「太陽系チェーン」「銀河系チェーン」のようなものが生まれ、小規模なコロニーでもそのマイニングが産業になり、資源開発につながるという考え方もできますが、こちらも複数の惑星がある程度発展して、どの惑星もマイニングに関して支配的でない状態が条件になるでしょう。
もし惑星規模での政治的敵対が発生しても、これらのチェーンなら超長期的な価値の保存として十分に堅牢かもしれませんし、そういう意味では究極のSoVはビットコインではなく太陽系チェーン、銀河系チェーンでしょう。太陽系チェーンでさえ1ブロック進むのに1ヶ月かかるかもしれませんが。
「不死」への野望
このように、宇宙規模で何かを実現するにはとてつもない時間がかかります。惑星間の移動や通信にも時間がかかり、そのために人間の寿命では見届けることのできない仕事に一生を費やすことは困難なことです。「違う惑星への移動に150年かかる際、移動中だけを担当する世代」に生まれるなんてかなり悲惨ですよね。
ここで宇宙進出と人間のもう1つの野望:不死が交わります。ビットコインの始まりから関わっていたハル・フィニーはALSの治療方法が見つかるまで冷凍保存されていますが、彼を生還させるような仮死復帰技術や、単純に人間の寿命を数倍~数十倍に伸ばすような方法が発明されれば、宇宙規模での活動にかかるとてつもない時間は問題ではなくなるかもしれません。
また、科学が発展していけばいくほど個人レベルで習得や発展にかかる時間が伸びることも当然なので、人類が科学のレベルを更にステップアップするにはなんとかして寿命を延ばすことも必須なのかもしれません。これはBitcoin Astronomyの範囲外ですが、例えば冷凍保存した人間のビットコインをタイムロックやマルチシグを活用していつか復活させるインセンティブを高めれば、この技術の発展を促すことができるかもしれません。
まとめ
今日は技術的な解説というよりは、人類の発展におけるビットコインの位置づけを特徴を交えてエネルギー・宇宙・不死という観点から見てみました。まだ12歳のビットコインにかける期待としては大きすぎるかもしれませんが、ひょっとすると本当に人類の発展に大きな影響を与える可能性があるかもしれません。千年後の人類に聞いてみたいですね。一部参考にしたBitcoin Astronomy 3部作は以下のリンクからご覧ください。
https://unchained-capital.com/blog/law-of-hash-horizons/https://unchained-capital.com/.../bitcoin-astronomy-part-ii/https://unchained-capital.com/.../bitcoin-astronomy-part.../
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