Dogecoinの暴騰は実は何かの革命なのか?
今回は巷で話題のDogecoinに関して少し真面目に考えてみます。現在Dogecoinは仮想通貨の時価総額ランキングでBNBに次ぐ4位。日本でも一時期ものすごい勢力を誇ったXRPを抜いています。これは日本の株式会社の時価総額では三菱UFJや任天堂などを抜いているレベルです。実態として想像しやすい有名な企業より評価額が高いとなると、これはものすごいことが起きていることがわかります。
DogecoinはLitecoinのフォークのPoWベースのコインです。当初は開発者も意図的にわざとこういうギャグコインを作ることで、ビットコインやその他のコインへの皮肉という意味合いで作られたものです。
また、LitecoinとDogecoinはマージマイニングという仕組みでつながっており、元々LitecoinのマイニングのセキュリティにDogecoinが相乗りするような形だったのですが、Dogecoinの時価総額はLitecoinをすでに上回ってしまっています。それだけでも結構ウケる事態ですよね
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Dogecoinの最大の特徴は何よりコインのもとになっている芝犬のイラストが可愛い、そしてそれを支持する人たちも何か楽しんでいる、というような独特の文化やブランドにあると言えます。Memecoinと呼ばれることがありますが、インターネット上のMemeや落書きの人気度が高いと、みんなDogecoin可愛いし、愛着があるから、と買ってくれる、というのが一種の「ファンダメンタル」になっています。また今年に入ってからご存知テスラ社CEOのElon MuskがDogecoinを煽るような発言をTwitterなどで繰り返し、それがさらに2月と今月のDogecoinの大きな暴騰を引き起こしているようです。それ以外では自分が知っている限りDogecoinの具体的なユースケースなどはありませんし、特に何か開発が進んでいるわけでもないです。またDogecoinの供給量には上限はなく永遠にマイニングが続いてコインが放出されることになります。が、別にデジタル希少性をDogeに求めている人もいないですし、これはむしろネタとしてプラス要因に働いている気さえします。(少し真面目に考えると、ビットコインよりマイニング報酬の持続性の問題の点で不明確な点が少ないと言えるかもしれません)---
さて、Dogecoinですが自分も含めて界隈の中の人たちの大部分は流石に今の状況は面白いと言えば面白いけど、行き過ぎ、クレイジーだろ、と苦笑して見ている感じです。界隈の外の人に至っては、「こんな馬鹿みたいなコインが歴史ある有名企業の時価総額を超えている。Dogecoinだけではなく、仮想通貨業界全般がただの投機でしかない、馬鹿みたいな産業だ」とかなり本気でディスっている人も少なからずいますね。これらの批判というのは自分も実際理解出ます。Dogecoinの件を拡大解釈してビットコインも含めて全てゴミ扱いするのは流石に飛躍しているとはいえますが、ただDogecoinみたいな文字通り何のユースケースもないジョークコインが、日本を代表するような企業より評価額が上だというのは、一般常識を持っている投資家からしたら、あり得ないですし、受け入れ難い事態なのは間違いないでしょう。ただし、そういう風に考えるのは簡単ですが、あえてここで別の視点で考えてみるとどうでしょうか?Dogecoinというギャグコインのようなものに、なぜElon Muskは固執するのか、なぜここまで人気が出ているのか、何か深い理由があるのでしょうか??Elon MuskはなぜここまでDogecoinを推しているのかに対して、街頭で質問された時に以下のようなコメントをしています。「もともとギャグで作られた通貨が、社会で受け入れられる本物の通貨になったとしたらこんな面白い皮肉はない」(意訳)https://www.youtube.com/watch?v=u_U_dOOI9us
また、今Dogecoinの価格高騰の震源地になっているのはRobinhoodの新しい若年層の投資家/投機家です。今年のGameStop株の騒動も含め、いわゆるRobinhooder達は既存の常識的な投資家の予想を常に裏切り、既存投資家には理解できない様な株や仮想通貨を一種のノリや盛り上がりで買う傾向があります。さて、このElon Muskの発言とRobinhooderなどの新しい投資家層の出現で考えさせられる説として、「もしかしたらDogecoinの暴騰は一過性のものではなく、投資という概念の考え方やアプローチがもしかして変わってきているのでは?」と思わされる部分があります。元々の投資家像というのは、合理的に企業研究やマクロ分析をし、投資銀行やその他のプロのアナリストのレポートを読み、冷静に判断をして過小評価されている銘柄を見つけ投資をする、というようなものだったと思います。その投資家像の象徴がいわゆる投資の神様のウォーレンバフェットなどですよね。ただし、バフェットも含めてそういう株式や既存金融商品の投資家たちの多くはビットコインや仮想通貨全般に非常に懐疑的ですし、ファンダメンタルがない、既存の投資の考えが通用しないただの投機、という風に切り捨てる人も多いです。ただ、Dogecoinの盛り上がりは実は一過性のただのPumpではなく、そもそも「正しい投資」の方法というのが変わってきているというか、投資行動も若年層が好む新しいトレンドや彼らが考える価値とは何なのか(デジタル化やMemeなど)というものをもっと加味して判断すべきなのでは?ということを意味しているのかもしれません。大きな文脈ではDogecoinだけではなく、Bitcoinもこの考え方の変化の大きなトレンドの一つであると言えるかもしれません。5年くらい前までのビットコインの扱いというのは今のDogecoinよりむしろ悪いくらいで、それが少しづつ既存投資家の大人の世界に受け入れられつつある、というのが現状のフェーズですが、似た様な感じで今のDogecoinの盛り上がりは5年後には、若年層の嗜好を加味した「Meme投資」みたいな概念として受け入れられ始めるのかもしれない、とか思ったりするところもあるわけです。
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Dogecoinでここまで考えるのはただの単純な深読みしすぎかもしれませんが、まさかここまで年始からDogecoinが盛り上がると予想している人はここまでいなかったと思いますし、
投資主体や投資への考え方や反映されている価値観というのがそもそも変質化してきているというのは少なからず事実なんだと思います。もしそうだとしたら、Dogecoinは当然短期ではこれからメチャクチャに価格を下げることになるとは思いますが、何かのタイミングでまた急にPumpし始めたり、Dogecoin以外でそのような若年層が好む要素を持つコインなどが暴騰する、という二匹目のDoge,三匹目のDogeの動きが起きるのもむしろ必然的な気がします。ちなみに今日(5/8)はElon Muskがアメリカの有名テレビ番組SNLに出演予定の日です。今Doge価格は最後の上げ見せていますが、ニュース売りで一気に価格が崩壊する可能性も高そうなので、お気を付けください。ちなみに自分はネタでDogecoinを数日前にちょっと買ったりしてましたが、ちょうど指値が0.71ドルくらいで刺さってそれで全部売り抜けています笑

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