上記タイトルで今のDeFiブームは悪い意味でのICOバブルの再来で似たようなことが起きているのか?という内容で少し考えています。ただしある程度以上の確度をつけるためにちゃんと調べるとチャートやデータも拾ってきて結構な量になるので、今週末に少し量多めのレポートとして別途公開することにしようと思います。

DeFiブームはおそらく少なくともあと数か月~半年は続くと思っており、個別のプロジェクトというよりは全体的な傾向や構造についてICOのデータや経緯などとも比較して考えて見ようと思います。
先に今の時点での自分の所感だけ手短に共有しておきます。(下記の内容をより詳細にデータなどを引っ張ってきてレポートにする予定です。データ次第では以下の所感から少し考えを変える可能性はあり)

ICOとの類似点

  1. 価値基準が曖昧なトークンの価格が高騰
  2. 買い手はプロジェクトを大して理解していない
  3. DeFiトークンを推す(正当化)している投資家などの存在
  4. オンチェーンの混雑と手数料の高騰


ICOとの相違点

  1. 一応使えるプロダクトが存在する
  2. Etherの価格は上がっていない
  3. Yieldingというトークンの発行方法( vs ICOの直接的販売)
  4. 盛り上がりレベルと参加者のリテラシー

(現状の)結論と見通し

  1. 今はバブルと言えるほどの規模ではないし、参加者もICOバブルと比べてリテラシーはまだ高い。ただし今後よくわからないけど価格が上がると思ってコインを買う、みたいな層がさらに入ってくる可能性があり、それが起きるとこれからICOバブルの小規模版みたいなことが起きるかもしれない
  2. DeFiが盛り上がっていると言ってもオンチェーンの動きを追うと、Farmingをしているのは数百人から千人くらいしかいない。つまり少数の大口投資家や少数の関係者がトークンを低リスクで生成して、それを煽ってよりリテラシーの低い層がCoinbaseなどの取引所で焦って買いあさっているような状況。一部の大口保有者やトークン発行プロジェクトからしたらEasy Moneyな状況。
  3. トークン設計は個別のプロジェクトによるが、基本的にはガバナンストークンの焼き直しなどで、根源的価値がほとんどないものが一時的に価格が上がっているだけで持続性はないものがほとんどだろう。
  4. DeFiのロックアップ金額や取扱高が集権的取引所に迫っている、というような話もあるが、これは前述の通りせいぜい数百人のユーザーがそれぞれ平均1億円くらいのボリュームを生み出しているような状況で、いわゆる養分に売りつけまくっているだけの人工的な取引高なので、当然完全な実需と考えるべきではない(同時に人工的でも取引高や注目が増えているのは事実)
  5. DeFiトークンのバブルはもうしばらく続くと想定され、それに伴いオンチェーン手数料の高騰も続き、Ethereum2.0への期待(と焦り)、それがさらに遅れていくとTRONやより手数料の低いチェーンへの一部利用の移動がなどが起こっていくだろう
  6. 長期的に今の流れはDeFi全体のエコシステムにとって好意的に見るべきか?

    注目が増すことはプラスだろうが、De(分散)されているはずのプロジェクトにとりあえず安易にトークンを組み込むインセンティブを生んでしまい、DeFiプロジェクトの焼き畑農業、プロジェクトの全体的な質の低下、コピペDeFiプロジェクトのハック事件などのリスクも上がっていき、長期的にはどちらかというとネガティブな影響の方が大きいのでは、と個人的には思う。(ICOバブルとそれらのプロジェクトのほぼすべてが何も結局生み出してないような状況に近づく恐れ)