去る7/10週にアメリカのナッシュビルに行ってきて、LightningNetworkのサミットなどに参加してきました。写真撮影やソーシャルメディアに制限かかっていたのであまり記録が残っていませんが、せっかくなのでどんな雰囲気だったのか、できる範囲でレポートします。

サミットのフライヤー

近年ナッシュビルがビットコインのメッカになりつつある

ナッシュビルはアメリカ南部のテネシー州の州都です。最近はテキサス州のオースティンなどと並び、ビットコイナーやビットコイン企業が続々集まってきているそうです。来年は最大級のビットコインカンファレンスであるbitcoin 2024もナッシュビルで開催されることが決定しています。

bitcoin2024の開催予告

投票数が少ないとはいえ、Nostrのアンケートではあのエルサルバドルに次ぐビットコインの地がナッシュビルという結果になっています笑 まあ結果はさておき選択肢に並ぶくらいに有力になっているというところがポイントです。

ビットコイン地域を選ぶアンケート

bitcoin parkという場所について

今回はそんなナッシュビルの中でも、ビットコイン企業向けのオフィス貸し出しやイベント用途として設立されているbitcoin parkという場所で開催されました。ダウンタウンより少し離れた郊外にあり、2つの一軒家と庭や駐車場の土地がたっぷり確保されているなんとも開放的な空間です。

一軒家の一つ目です。一階はキッチンやミーティングルームになっていて、2階はオフィス貸し出しになっています。

その右隣にある、2つ目の一軒家です。一階がイベントホールになっていて、パネルディスカッションやプレゼンは主にこちらで行われていました。他はやっぱりオフィスやポッドキャストの配信ルームに使われているようです。

2つの家は隣り合っていて以下のように垣根無く庭で繋がっています。

周囲の風景はザ・郊外です。のんびりした土地ですね。さすがアメリカというか土地が余りまくっています。テネシー州は内陸にあり、いわゆるリゾート地ではなく、田舎というニュアンスの方が近いだろうと思います。

サミット中の会場の様子

Lightning Summitは7/13(木)、14(金)の2日間で行われました。

メインはイベントホールで行われつつ、隣家の2階でワークショップやデモが並行開催されました。参加者は2つの家を移動しつつ、庭のテーブルなどで思い思いに腰掛けて挨拶や対話するといった、終始とても寛いだものでした。

家の反対側もやっぱり庭になっていてテーブルが並べられているし、さらに家の間にもテーブルが置かれています。サミット中の庭には常に水やエールが入ったクーラーボックスが置かれており、お昼などはこれらのテーブル群に思い思いに散らばってトレイに装ったご飯を食べていました。まさにパークです笑

庭のクーラーボックス
テーブルでの昼飯

チケットは200枚募集で売り切れたという話でしたが、そもそもイベントホールに200人も入らない疑惑があります笑 ホールの写真は撮らなかったのでツイッターから動画を拾いましたが、収容人数はせいぜい150人くらいではないでしょうか?隣の家や庭にも常に人が散っている前提だった気がしますし実際そんな感じでした。

参加者の顔ぶれ

リラックスしたゆるい感じですが、サミットの参加者は豪華だったと思います。

bitcoin parkの主催者の一人がグラントプログラムのOpenSatsやビットコイン専業VCのTen31の関係者のため、スピーカー陣はその関係で集められていたようにも見えますが、strike、river、voltageのような有力企業からzeus、mutiny、synotaのようなシードステージまで、LN関係で普段目にするプロダクト/プロジェクトがずらっといた印象です。本稿執筆時点(7/24)でAI4ALLハッカソンを開催中のfediとstackworkもAIをテーマにしたパネルディスカッションを行っていました。Splicingの仕様策定者のようなインデペンデントの開発者も名を連ねていました。

スピーカー陣の一部

基本的にはデペロッパー(エンジニア/マーケッター/ビジデブなどの職種は問わず)で、インフルエンサーやキャピタリストが少し混ざっていた感じです。スケジュールとスピーカーの詳細は以下をご覧ください。
https://pretalx.com/power-of-lightning-summit-2023/schedule/#2023-07-13

また、真骨頂だと思ったのが観客側もスピーカー陣と同レベルで垣根なく議論し合っていたところです。観客側の参加者の名前を出すことは控えますが、Bitcoin coreの有名貢献者やスピーカー陣と同じ企業の開発者などがぞろぞろいて、ワークショップやそこら中のテーブルで輪になって課題共有のアップデートや問題解決のアイディアを話し合っている感じでした。例えばSplicingはワークショップが行われましたが、現在のドラフトでペンディングになっている問題事項を解決するアイディアを話し合っていました。

もちろんネットワーキングや投資などの話もされていたかと思います。zeusのスマホへのノード組み込みのリリースやPWAウォレットのmutinyの一般利用開始のリリースからのOpenSatsのグラント発表もこのサミットに合わせて発表されていたものです。主催者が投資家ですし参加者にはVCやファンドもいたのでこのサミットがきっかけのソーシングがあるかもしれませんし、ネットワーキングによって転職や起業なども起こるかもしれません。とはいえそういったことはどのイベントでも同じことです。

今回は特に、ブログやメーリングリストの投稿やGitHubのプルリクエストなども、こうやってオフラインの場で話し合われているのがインターネットに上がっているという現場を体験できたことが真骨頂でした。ふだんソーシャルメディアなどで収集している一次情報が生まれる場の一端が垣間見れたという感じでした。

実は写真撮影やソーシャルメディアでの共有に制限かかっていた理由も、参加者同士でプライバシーや発言の一人歩きなどを気兼ねすることなくリラックスしてオープンに対話できるようにしたいからというようなものでした。実際にその趣旨に即した空間が生まれていたと思います。

レポートは以上となりますが、ホールでのセッションについては登壇者のOKが出たものはポッドキャストなどで順次公開されるようなので、気になる方はチェックしてみてください。

https://podcasters.spotify.com/pod/bitcoinpark