ビットコイン Vs. イーサリアム に 中銀 ☓ 実質⾦利
こんにちは。8⽉に⼊ってからの暗号通貨は、徐々に⾃信を取り返し始めたような動きを続けていますね。
特に9⽉19⽇がマージ(統合)候補として提⽰されたイーサリアム。暗号通 貨市場の中で第2位の位置を占めるコインが、POWからPOSへの移⾏という ⼤きなステップを進めるとあり、注⽬するなというほうが無理なでしょう。
イーサリアムが持っている性格的な特徴としては、Vitalikふくめ運営に関わ っているプレイヤーが「お⾦」を⾏動の動機の中⼼に据えていないことが挙 げられそうです。もちろん時価総額2位という地位を保っているからこそできることですが。
お⾦を銀⾏という中央集権の呪縛から開放するために登場したビットコイン。これに対し、情報を中央集権なテック企業から開放するために登場した イーサリアム(⾃分の理解が歪んでいたらすみません)。
⽬指すものが別なのであれば、合意形成システムも「POW」⼀択に縛られる 必要もないのでしょう。過去に何度も延期されてきたPOSへの移⾏、今度こそうまくいくと良いですね。
さて市場参加者の動きをみていると、このイベントには強気な⾒⽅が優勢で あることがわかります。 例えば直近2022年8⽉2⽇締の建⽟動向では、ビットコインとイーサリアムの 間に⼤きな開きがあることが確認できています。 まずビットコインの相場巧者である、アセットマネジャーの売り⽟推移を確認してみます。

7⽉12⽇に過去最⼤の売り⽟1369枚が積まれたビットコイン。まだ依然とし て952枚と7割近くの「売り」が残ったまま。下落が終わったとは市場は思っ ていない様⼦です。
⼀⽅でイーサリアムには、明らかに変化の兆しが出ています。

ビットコインと同じく7⽉12⽇に売り⽟600枚を積んでいたのが、⾜元では 240枚へと半分以下へ減少。
「半値戻しは全値戻し」が建⽟の動きにも当てはまるのであれば、”イーサリ アムの売りはだいたい終了” ということになります。
イーサリアムとビットコインの⽐率を表す ETHBTC は、本年6⽉中旬に 0.05で底を打ってから上昇傾向へと転回。順調に推移をしています。
なお、下のチャートは2022年1⽉からBTCUSDとETHBTCを並べたもの。な んだか似たような動きをしていますね。

これを⾒る限り、以下のようなことが⾔えそうです。
・ BTCUSD上昇ならETHBTCも上昇
・BTCUSD下落ならETHBTCも下落
⼀つの考え⽅でしかないですが、上記を⾒るかぎり、イーサリアム価格はビ ットコインの値動きにレバレッジを掛けたようなものと⾔うこともできそうです。
やはりビットコインの動向を⾒ておくことは、基本の”き”ですね。
7⽉FOMCでパウエル⽒発⾔で亡霊は消えた
さて、今のビットコインの動向を占う上で避けて通れないのは、⽶FOMCの会合で中銀総裁が発⾔する内容でしょう。
以下は8⽉7⽇にココスタ内で配信したコメントの⼀部を流⽤してみます。
... 7⽉28⽇FOMC会⾒での記者インタビュー。
FinancialTimesの記者質問 に対してパウエル議⻑が答えたこと、、、
So I guess Iʼd start by saying weʼve been saying we would move expeditiously to get to the range of neutral, and I think weʼve done that now. Weʼre at 2.25 to 2.5, and thatʼs right in the range of what we think is neutral.
私達FEDは勇敢にもインフレの範囲を中間に戻すために⾏動を起こすと⾔っ てきた。そして私たちは、今それを成し遂げたと思う。 現在のFED⾦利は2.25-2.5であり、これは私達が考える「中間」に位置して いる...
つまり、FEDの⾦利引き締めは、だいたい終わりという発⾔(とも取れ る)。おそらくは、PCEやCPIのような遅⾏指標よりも、消費者の先⾏きセン チメントであるミシガン⼤の期待インフレ率が正常化していることを⾒てい るのだろう。 この発⾔は、FEDが⾦利をCPIと同じ9%などへ上昇させるようなことは、微 塵も考えていないことを明らかにした。つまり名⽬⾦利は⼤体の天井が⾒えた。
⼀⽅でPCEもCPIもインフレが⽌まっているという客観データは出ていない (ミシガン⼤調査は、あくまで消費者への聞き取り)。
名⽬⾦利は天井が⾒えた ☓ インフレが⽌まる客観データはない = 実質 ⾦利は下落傾向へ進む
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コメントはゴールドに対してのものですが、実質⾦利はビットコインにも強い影響を与えます。
過去を振り返ってみると、⽶国の5年〜10年の実質⾦利がマイナス圏に沈んでいた期間は、ビットコインも8,900ドルから30,185へと3倍超に躍進しています。

もちろん実質⾦利だけ⾒ておいても、新型コロナ騒動でドン下げ。「余分」 な動きには、困ったものでした。
ところで⾜元の実質⾦利は、10年物で0.22%まで下落をしています。切り込 み隊⻑の5年物の実質⾦利は0.12%と「0⽬前」。
https://fred.stlouisfed.org/series/DFII5
5年実質⾦利
8⽉10⽇⽔曜⽇にはCPIが発表。
再び「実質⾦利がマイナス圏」へと沈むのなら、それはビットコインやイー サリアムをじわじわと浮き上がらせる効果となりそうです。
ビットコインの頭が重たいのは⾒飽きましたので、今度は軽く上昇してもら いたいですね。
ハッピー・ビットコイン︕︕
ココスタ
佐々⽊徹
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