最近のNFTを触ってみてわかってきたこと
世間的にはNFTがまだ大盛りあがりで、今日はSBIがNanakusaという日本のNFTプラットフォームを買収した、というニュースも有りましたね。
ご存知の人もいると思いますが、自分は元々NFTに関しては2017年以前を中心に新しいコンセプトの実験や関連ウォレットの開発などをしていました。いわゆる「老害NFTer」を自称しているのですが、ビットコイナー反省会の企画でいわゆる「クロスチェーンNFT」みたいな企画をしており、久々にNFT関連のツールをいじったり、NFTを集めている人たちと触れ合ったりしました。
その体験を元に、色々久しぶりにNFTをいじった感想と、今後の予想をしておきます。一部についてはSpotlightでも記事にしていたので、興味のある方はそちらを御覧ください。
https://spotlight.soy/detail?article_id=zof9akqkh
NFTはやっぱりバブルか?
一言で言えばや価格的にはやはり完全にバブルですよね。いじってみてからくりもある程度わかってきましたが、その印象は変わりませんでした。
自分が主に扱っているのはビットコイン上のCounterpartyを使ったSpells of GenesisやRarepepeのトークンです。しばらくはイーサリアム上のCryptopunksなどが注目されていましたが、Punksよりさらに以前に存在していたNFTがあるらしいぞ!?ということで、今までPepeなどを知らなかったような層がVintage NFTとか行って、Counterpartyのトークンを物色し始めているような状況です。
また、これは一部バイアスも含みますし、自分の観測内の話にはなってしまいますが、いわゆるちょっとパーティ系というか、ちょっとウェイ系な人たちが多いのに気づきました。別にこれは自分の好きなタイプの人間を説明するコラムではないですが、勢いはあってみんなで盛り上がってるけど、言ってることは浅め、という感じでしょうか。彼らは、パット見は「本気で」Pepeがすごい、と言っていますが、所謂ホットなトレンドのNFTを売買して、ぐるぐる移動して高い収益をあげようとしている人たちです(本人たちが認めるかはさておき)
これって何かに似ていると思うのですが、そう去年からすごい流行ったDeFiのYield Farmingですね。一つのプラットフォームやDexが盛り上がって、すごいAPYがついたと思ったら、それよりさらに「ホット」で高APYの「DeFi」が現れて、みんなそれに飛びつき以前盛り上がっていたものは衰退する、というのをDeFiじゃなくて、ブロックチェーンアートのコレクションという文脈でやっているだけです。
こういう人たちがどうやら盛り上げ役として、NFTバブル、NFT好況を支えているようです。ただし、彼らは各コミュニティの盛り上がりの起爆剤になると思いますが、飽きるのも、収益が出なくなったらやめるのも多分早いです。今はまだトレンドのたらい回しをやっている段階なので、もうちょいもちそうですが、LootにVintage NFT、そろそろ新しいネタが尽きかけておりあからさまにOpen Seaの取引高も減っているので、とりあえず短期的にはNFTバブル終了も近いんだろうと改めて思いました。
ちなみに相場全体的に見ると、年末に向けてビットコインやイーサの価格が上がるシナリオもまだ捨てられてはいないので、その点ではNFTバブルももう一波くらい来ても驚きはしないですが、せいぜい今年一杯くらいが賞味期限だろうな、と個人的には思っています。(もし仮に転売用にNFTを買ってる人がいれば、売るタイミングをもう用意した方が多分いいですよ)
日本のNFTは残念ながらしょぼいです
もう一つは日本でもNFT関連のことをやっている人や企業もいるのですが、今回いじってみて改めて感じたのは日本のNFTエコシステム自体がアメリカ中心の海外のものと比べると、規模感的にもレベル的にもしょぼい、と残念ながら感じました。
日本はもちろん強いIPは色々あるので、これからゲーム会社や有名アーティストなど含めて、盛り上げようと頑張っていますが、現状だとそんなものより、昔日本人絵師さんが書いたRarepepeトークンが数百万円でよっぽど高く売れているような状況はあります。
これは要はコミュニティ全体でのストーリーの共有というのが重要があって、たくさんビットコインやイーサを持っているいわゆるWhalesが重視しているのは必ずしも華麗なイラストとかではなく、界隈内で価値があるものや、界隈の中で歴史的価値のあるものです。
その点では日本はそこの歴史やバックストーリー部分でほとんど食い込めてないので、価格的にも盛り上がり的にも海外に比べると貧弱ですし、仮に今後有名企業がそ参入しても根本は今後も変わらない可能性が高いです。(あまり表面化していないだけで、売上高とかでいうと、日本のちゃんとしたシリーズではなく、昔個人で海外向けにPepeの絵を描いてた往年の人気絵師の方が売れている気がします)
それでもNFTは生き残るか?
今回NFT関連のことをいじったり改めて少し考えてみて、自分はNFTというコンセプト、つまりイラストや記念品のトークン化というコンセプト自体は別になくなるとは思っていないですし、今ほどではないにせよ今後もある程度盛り上がり、定着するとは思っています。
また今日ツイッターの発言で面白いなーと思ったことに、最近界隈に興味を持ち始めている人たちは、ビットコインどころか仮想通貨全般に興味はなく、「NFT(だけ)をやりたい人たち」ということらしいです。
自分からするとこれはまさに新人類という感じで、そこまで来たか、と感じる一方、新しく入ってきているクリエイターや会社などは、「よくわからないけどNFT化することで何かしらの永続性や希少性を作品に与えられる」そしてその結果「高くトークンが売れる」ということが関心の的なので確かにビットコインとかとは関係ないですし、ある意味純粋ですね。
一方、じゃあ土台のプラットフォームを無視してNFTばっかり考えていればいいかというと、そうでもないと思います。結局今のNFTが盛り上がっているのは、土台のイーサやSolanaなどの価格が高騰している金余りの副産物であり、そこが一気に冷え込むと、今まで楽にボロ儲けしていたものが儲けられなくなり、理解度が低いと今まで魔法だと思ってたNFTに幻滅するのも早いでしょう。
というよりそうなるんだろうと個人的には思っており、2022年にはNFTは当然コンセプトは残るし、企業やアーティストも活用する人はいるとは思いますが、おそらく相当影が薄くなるでしょう。ここらへんは17年の第一次NFTブーム〜18年くらいですでに通った道なので、歴史は多分また繰り返すんだろうと予想しています。
今NFT推しの人や企業、今から焦ってNFTに参入、みたいな企業も多いですが、来年中には一斉に手を引いたりピボットするところが多いでしょう。生き残るのはOpenSeaや資金に余裕がある取引所関係のプロジェクトとかだけでしょうね。バブル部分を削った実際のコレクションや収集目的の需要の市場規模に対して、投入される金額や注目が高すぎる気がしており、NFTの次の新しい大きなトレンドをVCなどが作ることに成功したら、アテンションはそちらに急速にシフトしていくでしょう。2017年のICOバブルとその後の流れと酷似している、という印象はやはり変わらずです(17年にICO、ICO言ってた人たちはどこに消えたんでしょう?)
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