質問コーナー
皆様の質問に定期的にお答えしています。
こちらは大石が回答しております。
Q. ビットコインのフルノードを建てる際に、たくさんソフトウェアがある中でビットコインコアが使われる理由はなんでしょうか??
A. 信頼性や速度、周辺の開発環境など複数の要因があって、いずれもビットコインコアが有利であるというのが理由とおもいます。たとえば、速度でいうと、決してビットコインコアが速いわけではないのですがそれでも他のクライアントよりかなり速いです。また、他のクライアントは最新のアップデートの実装が送れてており、たとえばTaprootなども実装がおわってないものもあります。結局のところ、ビットコインコアしか実務上つかいものにならないというのが現状だとおもいます。
Q. "複数のアドレスの取引確認をリッスンでき、署名された生の取引を送信できる、簡易的なwalletサービスのようなビットコインのインフラを設計する程度であっても、プライバシーやセキュリティの面から考えても、最適なノード選択はフルノードなのでしょうか?自分に関係のあるアドレスの残高が確認できたり、署名された生の取引をブロードキャストできるような機能だけであればSPVノードでも十分なのでしょうか?"
A. 自分のアドレスの残高を確認したり、取引をブロードキャストするだけなら、たしかにSPVノードでも十分といえます。ただし、SPVノードというのは、他のフルノードへの信頼の上に成り立っている仕組みなので、完全にすべてを検証できるわけではありません。
ですので、個人的に利用するならSPVノードで十分ですが、サービスを提供したり、何かのインフラに組み込む場合は、トラストの根幹を他ノードに依存することになりますので、SPVノードは有りえないというのが回答です。簡易的なwalletサービスのようなビットコインのインフラということですが、そういう場合は、そのサービス専用のフルノードをバックエンドで用意し、フロントエンドは単にそのフルノードへの問い合わせを実装するというのが一般的だとおもいます。
Q "過去記事含めいつも大変勉強させていただいています。ビットコインが採掘上限を迎えた後に手数料のみでネットワークが機能するであろう理論価格は一般的にどの程度と推定されているのでしょうか。論文等あればご教授お願い致します。
集積回路の技術進展と価格にも影響されるのかもしれませんが、現時点での電気代+設備費である程度目標設定が定まるのでしょうか。何卒宜しくお願い致します。"
A これについてはあまり検証がされてない印象で、関連論文も私がしるかぎりはなさそうです。
現在のブロック報酬は6.25BTCですが、それに対して手数料は0.05〜0.1BTCくらいになっています。以前はもう少し手数料比率があり1BTCを超えることも少なくなかったのですが、最近は混雑がすくないこともあって手数料比率は下がっています。10年後の次の次の次の半減期にはブロック報酬が0.7BTCほどになります。こうなると手数料と採掘報酬が1:1くらいに鳴る可能性があります。手数料が重要になる場面は遠い先ではなく、もうすぐそこにきているのかもしれません。
(大石)
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