質問コーナーへの回答です。回答は大石がおこなってます。

Q

ビットコインはどういう資産なのか。

私の記憶違いかもしれませんが、かつてトム・リー(だと思う)というビットコインに常に強気のアナリストがいて、数年前に、「ビットコインをオルタナティブ資産(高級不動産、絵画など)と位置づけ、市場の5%を占めたら2020年代後半にビットコインの価格は100000ドルになる。」という記事があったような気がします。ただ最近のビットコインの値動きは、アメリカの株価と同じような値動きに見えます。ゴールドに近いという私のイメージとは違う感じがします。アメリカでのSECは、ビットコインをコモディティーとみなしていたと思いますが、海外ではどのような資産(株、商品、その他)と見なされているのでしょうか。

A

法的なくくりは国により千差万別ですが、投資のカテゴリとしては、基本はリスクの高いオルタナティブと見ているとおもいます。まだ投機的な需要が多いわけで、どうしても株などのリスク資産と連動しているのが事実です。いずれはコモデティとしての地位になっていくと考えられますが、まだ過渡期であると理解するのがよいとおもいます。

Q

ビットコインの価格の根拠

ビットコインに価値があるなら、ビットコインの価格は、1ビットコインを採掘する費用と一致する。それ以下であれば、マイナーは採掘しないためという理解です。最近は、色々なモデルがあるようですが、一番支持を受けているモデルは何でしょうか。また、アルトコインにも同様なモデルはあるのでしょうか"

A

採掘原価モデルは、それらの結果として、その採掘原価に収斂するはずだという話で、これは当然の帰結です。ではマイナーがどの指標をアンカーに設備投資していくのかというところですが、それがいわゆる価格モデルとか価値評価モデルといったものになるのでしょう。初期は送金需要から考えたモデルがもてはやされましたが、ビットコインは送金としての価値だけではないので、最近はこのモデルを採用するところは殆どありません。最近では価格予想としてのストック・フローモデルがもてはやされいるようにおもいます。

アルトコインはそのようなモデルを作るほどのものではなく雰囲気です。アルトコインに価値があるとすれば、その利用価値(ディスクスペースが使えるとか、スマコンの計算をやってもらえるとか)が価格の根拠になります。また配当があるコインは少ないですが、配当があれば株価と同じDCF法などで価格算定できます。だだ、それが流行ってないのは、ちゃんとやるとコインに価値がないのがバレるからでしょう。

Q

ビットコインの実装について

2019/5/30の記事にビットコインの実装とその是非の記事がありました。ビットコインは、通信や取引のルールの集合である「プロトコル」のようですが、そのプロトコルはサトシが考案し、そのプロトコルに従って動くソフトウェアの一つがBlockstream社が中心となっているBitcoin Coreという理解でよろしいでしょうか。Blockstream社に圧力がかけられることを考えると、「非中央集権」の観点から実装は複数あってお互い競い合っているほうが健全にも見えます。BitcoinCore以外にも実装はたくさんあったほうが良いのでしょうか。"

A

そのとおりで、ビットコインとは、プロトコルのことを指します。その場合は小文字で、bitcion protocolなどと書く場合が一般的です。この具体的なコインがBitcionです(大文字)。プロトコルに沿って動くソフトウェアのひとつがBitcoin Coreです。これはC++で書かれていて、高速かつ堅牢なので、ほとんどの場合これがつかわれています。おっしゃるように実装は複数あったほうが安全です。実は、NodeJSでかかれたbcoinや、Go言語による実装のbtcdなどがあります。ただ、開発が止まってしまったものもあり、ほとんど使われてないのが現状です。また、bitcion coreがブロックストリーム社が中心で開発されているというのは、いわゆるビットコインキャッシュとの分裂騒動のときのキャッシュ陣営のプロパガンダなのでそのまま受け入れないでください。現状Bitcoin Coreの開発者にはブロックストリームの社員はほぼおらず、社の影響は無い状況になっています。

一方でライトニングネットワークのノードに関しては、LND, C-lihgtning, EClairなど、いくつかのソフトウェアが競合して開発されています。これは、レイヤー1とはちがいレイヤー2の開発では、プロトコルに規定されていない独自機能を付け加えても問題ないため、複数のソフトウェアが並行して開発されているようにおもいます。

(大石)