Vol.182 ついに100日移動平均線を越えたビットコインも方肺飛行は続く(2022年11月7日)
こんにちは。NHKテレビ小説のタイトルを『買い上がれ!』と見間違えてしまったかたはいらっしゃいますか?ビットコインにも気持ちよく、舞い上がってもらいたいですね。
さて市場を見回せば、ツイッターに続いてメタも大量解雇。なんなら、この勢いで日本の労働市場もかき回してもらいたいです。
こんまりさんによれば、「捨てる物を選んで残りを手元に置くのではなく、手元に残す物を選んで、残りを捨てる」そう。
筆者が最初に就職したのは氷河期と呼ばれる1998年。2003年には日経平均も9,000円を割るところまで転がり落ちました。そんなとき、創業社長がポロッと言ってたことがあります。
「こんな不景気の時、国は補助金を出したりするやろ?民間なら、まずコストを収支0になるまで削る。そうでないと会社はすぐに潰れる。国も同じことをしないと回復するわけがない」
まさにイーロンマスクが大なたを振るっているのと同じだなと思い出しました。ジョージ・ソロスも「まずは生き残って、それから稼げ」と言ってます。
日本も不要な労働力を切ることができる制度こそ、必要とされているのかもしれません。以上は私見でした。
さてタイトルの件。ビットコインは久しぶりに100日の移動平均線を越えてきました。
2022年に限定すると、ビットコインが100日移動平均線を上回っていたのは3月後半のみ。
当時のビットコイン買い手はLFG(ルナ財団)によるもの。TerraUSDの裏付け資産として積まれた在庫は、その後のUSDペグアタックで決壊します。
雪崩のように信用の逆回転を起こし、3AC破綻を経て今の暗号通貨低迷時代へとつながった、ある意味で黒歴史な期間でした。
こんなこともあったので、もう誰も100日の移動平均線など見ていないのではない?
いえいえ、1時間足のチャートに100日移動平均線を配置してみると、市場はバチバチに「見ている」ことが分かります。
ビットコインの1時間足チャートに100日移動平均線を配置したもの
100日平均線でずっと押し返されていたものが上抜け。今度は戻ってきたら下支えされる動きを見せています。
いままで抵抗線として機能していた線が役割を反転して支持線になる、いわゆる「ロール・リバーサル」が起きています。
ここから分かることは、チャートの動きを見て売買するテクニカル勢も市場に戻ってきていることでしょうか。
値動きも消えてしまって誰もいないように見えますが、しっかりと個人が残っている点で、心強さを感じます。
また米国のハイテク株価指数であるナスダックと固く結ばれた相関関係も、少しだけ緩み始めています。
今までのビットコインは米株が下がるときだけ追随し、上がるときは無視。目を疑うほどの下落専用機だった状況も、ついに汚名返上の準備体操開始、、、というところでしょうか。
こうなると次は200日平均線での売り。現時点での200日平均は23,900ドル。とりあえず24,000ドルまでは頑張ってもらいたいものですね。
先物市場は資金抜け で片肺飛行は続く
さてビットコインの先物市場から今の状況を確認しておきましょう。直近のCME建玉明細締め日は11月1日。FOMC直前での実弾状況となります。
まずは定点観測で、アセットマネジャーの売り玉動向を確認しておきます。
ビットコインが2万500ドルに復帰すると同時に、売り玉が200枚ほど追加。売り玉の枚数は1,000枚を奪還。アセマネは2万ドル超えは長く続かないと見て、再びの売り攻勢をかけています。
ただ同じビットコインでも、マイクロ市場は異なる空気を醸し出しています。
以下はマイクロ・ビットコインのアセマネが保有する売り玉の前週比です。
過去最大の抜け。思いっきり「踏み上げる」結果となっています。これを受けて市場参加者の数は、、、
11月1日の時点で76名と過去最低に落ち込んでいます。マイクロ・ビットコインを見る限りでは、、、
- アセマネ(大手)はショートを過去最大の買い戻し
- 同時に市場からは撤退(トレーダー数の減少)
19,500ドルから2万ドル超えまで売り上がったものの、FOMC前に売り玉を大幅撤収。そのままポジションは保有せずFOMCへ。
結果的にFOMCを経てビットコインは跳ね上げており、マイクロ・ビットコインのアセマネはダメージを最小化することができています。
一方、(通常ロット)ビットコインの売り手はマイナスを背負った状態にも見えますが、、、
11月1日以降の取組高推移を見ていると、市場全体としては10月25日以降では買い場探しへと切り替わっていることが分かります。
以下は直近で取組高が大きく変化した日を記しています。
赤い吹き出しは、一日で1,000枚以上の取組高増加。緑色はダラダラと1週間ほどをかけて取組高が2,700枚ほど抜けたことを示しています。
20,000ドルの壁を上抜けたときも、21,000ドルの壁を上抜けたときも、ともに新規資金の流入を伴っています。強い。
冒頭の100日移動平均線の話と併せて考えると、買いの主体は個人。売りの主体はアセマネということになります。
ただし、13万以上を保有する謎の富豪ウォレットは10月25日以降も、20,800越えで現物売りを継続。
個人は買い。大口現物ホルダーは一部を20,800越で売り。アセマネも売り。
ただし本日2022年11月7日の難易度調整を終える前には、取引所からの出金(現物買い)が観測されています。
21,000ドルは参加者の思惑がぶつかるレベルであることを、よく表していますね。
- 採掘者にとっては運転継続原価
- 個人にとっては最後の2万ドル割れ?
- アセマネにとっては鉄板の売り場
今回の難易度調整から強含む展開となれば、久しぶりにビットコインの独歩ラリーも近づいてくるかもしれません。
先物市場は、まだ売り玉が積まれる方肺飛行。それでも徐々に売り手が押されている状況には、はいりつつあるようです。
ところでアセマネって誰でしたっけ?以下、簡単にCFTCのサイトから抜粋しておきます。
アセマネとは、退職基金、保険会社、投資信託、大学基金や、主に機関投資家を顧客としたポートフォリオ管理者などの機関投資家である。
一般的に、米国の投資信託は12月の配当原資を確保するため、9月10月を売りに回る傾向があります。
個人も例年は節税対策のロス出し時期ですが、今年の弱々な暗号通貨市場でロス出しをする必要もなく、変化を感じた長期派が現物を買いに動いているということでしょう。
2023年は、ビットコイン半減期まで1年間を切るタイミング。また米国は大統領3年目でバラマキサイクル入り。
上昇ラリーは、たいていいつも「売り疲れ」が起点になります。来年のビットコインには、入り口から舞い上がってもらいたいですね。
今週はこの辺で。ハッピー・ビットコイン!
ココスタ
佐々木徹
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