Vol.190 幸福度を上げる取引方法(2023年1月9日)
みなさま、明けましておめでとうございます。2023年もビットコイン研究所さんのメンバー様に記事配信ができることを光栄に思います。
さて本年は、(筆者を含め)第2次ベビーブーマー世代が50歳の大台へと到達する年でもあります。厚生労働省の統計によれば、50歳の男性平均余命が31.5年。
あらためて残された時間の活用方法を考えさせられる年始となりました。本年も、なにとぞよろしくお願いいたします。
幸福度の高い取引方法を考えてみる
元気ですかー!はアントニオ猪木さんの名セリフでした。では「幸せですかー!」は?
私も含めて人は、幸せに生きようとすればするほど、なぜか焦りや心配事に意識を取られてしまうことがあるようです。
このメカニズムを明快に説明してくれている記事がありましたので、少しだけ紹介をさせてください。
幸せに生きるために(3) 追い求めると陥る「落とし穴」
京都大学准教授 柴田悠 from 日経新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD052NC0V01C22A2000000/
幸福の追求には、自分自身の幸せに意識が向くと幸福感が下がり、ストレスが上昇するという「落とし穴」があるそうです。
これを回避する処方箋は以下のとおり。
- 今後の幸福感を高めるための行動を指向すること(”今この瞬間の幸せ”に意識を向けない)
- 他者に親切な行為を続けること(”自分への優しさ”に意識を向けない)
これを見たとき、まさに取引と同じではないか!と感じ入った次第なのです。
取引やトレードは、もちろん「お金」という結果を得るために行う訳ですが、「お金」を指向するとお金から遠ざけてしまうという結果を招きます(何度も経験しました)。
先にのべた”幸福の落とし穴”に「お金」&「取引方法」を代入して文章を再構築してみましょう。
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お金を得るための取引を追い求めると陥る「落とし穴」
ココスタ代表 佐々木徹
お金を追求し、取引の損得に意識が向くとお金への渇望感が増し、取引に求める儲けの期待が実態を遙かに上回ってしまう「落とし穴」があるそうです。
これを回避する処方箋は以下のとおり。
今後の取引精度を高めるための行動を指向すること(”今この瞬間の損得”に意識を向けない)
利益を独り占めせず、市場に余地を残しておく(”自分のほしい金額” に市場を合わせようとしない)
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ちょっと通訳が下手くそですね。もう少しわかりやすい言い方もありそうですが、修行が足りません。。。
何のために取引をするのか。何を目指してビットコインを買うのか。求めるものを手に入れようとして逆に遠ざけていないか?
紹介の連載記事は、取引方法をも再考させられる考察が満載です。お時間のあるときにでも、またご覧になって見ていただけたら幸いです。
ビットコイン価格は幸福度を上げられるか?
さて少々こじつけの感もあるタイトルではありますが、2023年スタートダッシュを切ったビットコインの動向を少しだけ確認しておきましょう。
昨年末のレポートでは、「ビットコインは2023年3月までに11,000ドルへ下がる」など、散々な予想を書いてきました。結果的に年が明けたらビットコインは底値を切り上げ。
イーサリアムなどは絶好調に上値を追い始めています。つまらない予想など後ろに捨て置いて、気持ちよく上昇を続けてもらいたいですね。
ただ、やはり気になる動きもあります。下の画像は、有名な「Plan B」氏が考案したもので、200週移動平均線の変化率をヒートマップにしたものです。
正直、ヒートマップの色とかはどちらでも良いのですが、それより2011年以来はじめてビットコイン価格が200週移動平均線を割り込んでいます。
2022年6月以降は200週平均線下に常駐体制。
移動平均線は、だれもが簡単にチャートへ描画して確認できる指標でもあり、こういう「わかりやすい指標」は市場が弱気へとシフトしたとき、一気に報道されることになります。
次に動きが出るとすれば、1月12日(木曜日)の消費者物価指数(とくにコア指数)でしょうか。下がらなければスルー、下がれば報道というのもさみしいものですが、ビットコインの下落を見ると幸せを感じる人も多いですから、これも需要と供給ですね。
新年最初の建玉明細は「退場」する参加者を映し出す
最後に定点観測のビットコイン建玉明細を確認しておきましょう。直近のレポート締め日は1月3日でした。
正直、ビットコインとイーサリアムは載せる価値もないほど動いていません。スルーで良いでしょう。
動きが出たのは、マイクロ・ビットコイン先物(mBTC)でした。先物市場の未決済残高である取組高は、1月3日時点でmBTC上場来最低の6,429枚にまで激減をしています。
取組高の下落が始まったのは、2022年11月22日。ビットコインが16,000ドルで地味にサポートされてしまい、下抜けすることができなかったことが要因でしょう。
FTX不安から投げ売り連鎖を見越して売るも下がらず。そして下がらなければ用無しで建玉を抜き市場から撤退となっています。
ただ、一部の参加者は売り玉の撤収が完了していないようです。たとえばハイレバレッジな取引で有名なByBitなどは、1月1日の時点で(全体平均が)4倍超のレバレッジとなっています。
特にイーサリアムなどは、建値の平均を仮に1,150ドルとした場合、4倍レバレッジが精算される値位置は1,420ドルあたりに位置しています。
オプション市場の値幅(インプライド・ボラティリティ)が織り込んでいるETHの週間上限とも合致しており、もしもイーサ主導で上昇するなら、1,420ドルあたりは思惑がぶつかりあう水準になりそうです。
それにしてもCMEの先物も、近い限月が遠い限月よりも割高な「バックワーデーション」が継続しています。
そのため先物の買いを保有する参加者は、先の限月に乗り換えるだけで小銭を手に入れることができる状態となっています。
結果、ビットコイン現物よりも、近い限月の先物を乗り換え続けるETF保有の方が利益を出すという不思議な状態になっています。
今は、少し売り手の方が不利な状況になりつつあるかもしれません。引き続きビットコインにはホドラーの幸福度に貢献する動きをしてもらいたいものですね。
今週は以上です。引き続き、ハッピー・ビットコイン!
ココスタ
佐々木徹
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