Vol.193 スーパーボウルと暗号通貨4年サイクル&2月FOMCでビットコインが突き抜ける条件(2023年1月31日)
なぜマイニング機械がFTXの事業許可を停止?
ヘッドラインを2度見したら、オーストラリアの証券取引委員会「Australian Securities & Investments Commission」 の略称がASICだと初めて知りました。
ロゴもブロックっぽいし、絶対狙っているやろ!と突っ込みたくなりました。
Asicに限らず、暗号通貨関連の略称で間違えそうになるの、結構ありますね。
- ”なぜ日本でイーサクラシック?” → 高速道路のETC
- ”なぜフィネがここに?” → ヨーグルト売り場のBifix
王道のビットコインと見間違える”何か”には筆者も出会っていないので、もしありましたら教えてくださいまし<(_ _)>
さて2023年に入ってから上昇一途の暗号通貨界隈。ビットコインも上がれば、マイニング株などぶっ飛び気味。CNNが公開している恐怖・強欲指数はGreed(強欲)圏にまで浮上。
https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed
米株の恐怖指数 ”VIX” は足下で20を割ろうかどうしようかと悩み中。2021年以降は上限36~下限16 程度で推移していますから、20は下限値の方に近いですね。市場は楽観寄り。
そして2月に入るわけですが、そろそろ米国スーパーボウルの広告が取り沙汰され始める時期となります。
振り返ってみれば2022年2月のスーパーボウルで暗号通貨業は広告を連発。結果的に2022年は崩落の年となります。その中でも印象強かったのはFTXでしょうか。
私生活でも不要な発言で災厄を招いてしまう個性派コメディアンのLarry David氏を抜擢。「FTXで暗号通貨すぐ取引できるよ」に「No」と言わせ、最後に「ラリーのようになってチャンスを逃さないように」 とのメッセージ性を残しました。
【Part 3】第56回スーパーボウル広告まとめ
https://predge.jp/236141/
振り返ってみれば、Noと言ったLarry David氏の方が正しかったことになります。では逆張りすれば良い?
いえいえ、歴史的に今でも振り返られるアップルのMacintosh広告も、やはりスーパーボウルでした。
The Lost 1984 Video: young Steve Jobs introduces the Macintosh
https://www.youtube.com/watch?v=2B-XwPjn9YY
このCMを経てAPPL株は徐々に上昇。当時0.11だった株価は、足元で143ドル。38年間で1,300倍への上昇は、年間インフレ率に換算して20%。人類が心地よいと感じるゴルディロックスなインフレ率8% (Vol.192 インフレーション8.0 ~ Fiat通貨が人類にバブル経済をもたらした・・・を参照ください) を遙かに上回る成長となりました。
スーパーボウルでの広告放映が長期成長の起点となるAppleの事例もあれば、「灯滅せんとして光を増す」と言わんばかりに同年中の破綻となるFTXも。
さて2023年、暗号通貨に関連する広告は出るのでしょうか?現時点では、ブロックチェーン・ゲームのLimit Break 社、カナダ取引所のBitbuy社が出す予定とか。
https://finance.yahoo.com/news/limit-break-announces-launch-limited-130000277.html
https://blockworks.co/news/whos-coughing-up-crypto-winter-dollars-for-super-bowl-ads
普通に考えるなら、暗号通貨の取引所が今年2023年のSuperBowlに広告を出しても、2022年のFTXが想起されすぎて逆効果でしょう。もちろん、昨年の ”FTX効果” を狙ってセルフカストディのウォレット会社が広告を出すのもアリでしょうが、さすがに30秒で7 mil ドル(9億円超)の費用を回収するのも無理筋です。
2018年は街宣車が日本の取引所を喧伝してまわり、2022年はSuperBowlに行列広告。次に広告が乱立するなら2026年でしょうか?とりあえず筆者は、今書いているこの記事を2026年のGoogleカレンダーにセットしておきます。(Googleも米司法省に尻尾をつかまれましたが、2026年も存続しているでしょうか?)
2023年のスーパーボウル広告主は、以下のサイトで確認することができます。暗号通貨の新興勢力が出てきたりするようなら、バブルの始まりかもしれません。要チェックですね。
https://www.brand-innovators.com/news/super-bowl-2023-ad-tracker
ビットコインは利確地帯~スーパーボウルでは 21,000~26,000圏内か?
さてビットコインの市況をサクッと確認しておきましょう。2月1日のFOMC直前でもあり、少しミクロの世界を覗いてみます。
下のチャートは、1月11日以降のCMEビットコイン先物の動きに落書きを書き込んだものです。
特に目を引くのは、①18,500ドルと②21,000ドルを突破したときの背景でしょうか。
①18,500ドルはFTXの引き出し停止報道でビットコインが急落し、それまで支持水準として機能していた価格帯。言い換えれば、FTX騒ぎ前に買い持ちしていたプレイヤーが損切り(もしくは塩漬け)したところ。
また②21,000ドルは、ブロックチェーン上の動きからも大手採掘者が現物売りと売りヘッジ玉を建てまくった水準となります。
①②ともにサクッと上抜けをしたわけですが、タイミング的には米国の債務上限到達報道で共通をしています。
なにかインサイダーが米国債務上限の更新ができない事実を知っているのではないかと思うような動きでもあります。
それにしても報道官カリーン氏。こまった話題になると正直なボディランゲージが正面に出てくるので、「あー、なんも対策されてないんだな」という印象が、素直な人柄とともに伝わってきます。
https://youtu.be/Og0tF8CDDE0
なお、米国では2011年と2013年に債務上限の引き上げ合意が期日までに行われず、一部の政府機関が運転停止に陥ったことがあります。
2011年は私自身も米国にいたのですが、免許更新の事務所が閉まっていて不便だったことを思い出します。
また家族旅行で国立公園に行ったとき、看板で「予算がなくて閉まってます」と書かれており引き返そうとしたら、思いっきり正面玄関が開放されていてタダで観光できた思い出もあります。これはラッキーでした。
2013年の思い出は、こちらのコラムでも時折触れている米国の先物委員会まで閉鎖されていたことです。COTの建玉明細が更新されず不便でした。ゴールドなども建玉明細が更新されるまで、市場全体が手探りのような動きに終始していたことを覚えています。
もし債務上限の引き上げ交渉が暗礁に乗り上げてしまっても、米政府が止まってしまうことはありません。それでも優先順位の低い支払いは後回しにされ、一部の政府サービスが止まることになります。
2月のFOMCが終われば、次は債務上限の話題に飛び火しそうな気もします。今のビットコインなら、それをガソリンに変えて上昇へとつなげそうな気配も見て取れます。
頑張ってほしいですね。
とはいえ、今のビットコインは米国の長短金利差がマイナス方向(いわゆる逆イールド)へと転落していく課程で上昇をしています。
米ドルにも米株にも、そして頼りのインド株にも裏切られた資金が、国境と政治に影響を受けない資産であるゴールド・ビットコイン・銅へと流れ込んでいます。
仮に2月1日のFOMCでパウエル氏が強硬な利上げ論者の顔をあらわにするのであれば、短期金利はさらに上昇し、景気不安から長期金利は下落。逆イールドが法定通貨をあざ笑うかのように転げ落ちるなら、ビットコインは怒髪天をつくことになるかもしれません。
(FED代理店のNick氏は、インフレ圧力の強まりを匂わすツイートを連投しています)
でもそうなれば米株は一気に売られることになってしまうでしょうから、幸せな社会かと言えば、まったく分かりません。
とりあえず今のビットコインは、底値を16,000 → 21,000 へと切り上げています。次は単純に5,000アップの26,000ドル。
FOMCを経て、21,000~26,000のレンジを飛び出すほどの動きになるのか?パウエル先生のお言葉に注目ですね。
引き続き、ハッピー・ビットコイン!!
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