こんにちは。ビットコインは市場最高値を更新中で、もうすぐ12万ドルを超えていきそうな状況ですね。

​​[図表1:ビットコイン価格チャート] ビットコインの過去2年間の価格推移。2024年から2025年にかけて力強い上昇トレンドを描いており、119,897ドルまで上昇している状況が確認できます。

最高値を更新する時って、保有者が全員含み益になっているから、誰も売りたくないモードに入るんですよね。当面、強気な推移が続きそうです。

さてビットコインが最高値を超えると、決まって出てくるのが「ビットコインを超える長靴収益を出すアルトコイン」の物色意欲です。

「ビットコインはもう遅い」「まだ知られていないアルトコインで一発逆転を」という声がSNSで溢れるであろう日も、まもなく到来すると考えます。

当記事では、そんなアルトコイン投資に対しても、一度立ち止まって冷静に考えた方がいいかもね、、、ということを書いてみたいと思います。

増え続ける競合コインのという現実

コインマーケットキャップという便利なサイトがあるのですが、ここには主要な暗号通貨が掲載をされています。

2025年7月現在、コインマーケットキャップに掲載されているコインは1,100万を超えています。

一方で2013年7月時点ではどうだったかというと、、、

[図表2:2013年4月28日のコインマーケットキャップ履歴スナップショット]

なんとビットコインを含めて7つしかコインがなかったのです!

2013年:7

2025年:1,100万以上

つまり、現在掲載されているコインの数は、2013年の157万倍に登る、、、ということになります。

お祭りの屋台をイメージしてみてください。7つの店が並んでいる商店街で、どの店も結構なお客さんが来てくれる状況です。

しかし同じお祭り会場に今度は157万倍の数、1,100万の店が並んでいる状況を想像してみてください。一つ一つの店に来るお客さんの数は、どうなるでしょうか?

つまり上昇する勝ち組アルトコインを選択するということは、2013年に比べて157万倍の難易度になっていると言い換えることができるのです。

成功例と失敗例:リアルな事例から学ぶ

もちろん「全てのアルトコインが失敗する」わけではありません。実際に素晴らしい成功を収めたプロジェクトもあります。

輝かしい成功例

Polygon(MATIC): イーサリアムの問題を解決するL2ソリューションとして、2020年から2021年にかけて約100倍の価格上昇を記録しました。技術的に明確な価値提案があり、実際に多くのDeFiプロジェクトで使われています。

Avalanche(AVAX): 2020年のローンチから2021年11月には146ドルの最高値を記録し、約80倍の成長を見せました。AWSとの提携やネクソンとの協業など、実用的な進展も見られています。

これらは単なる投機ではなく、実際の技術革新明確なユースケースを持っています。

衝撃的な失敗例

一方で、忘れてはいけない大失敗もあります。

Terra(LUNA): わずか数日で500億ドル(約6.5兆円)の価値が消失しました。2022年5月、24時間で96%も下落 し、時価総額上位だったプロジェクトが一夜にして崩壊したのです。

FTT: FTX取引所の破綻とともに、こちらも巨額の価値が失われました。競合のBinanceがFTT売却を発表したことで価格が暴落し、わずか数日でFTXが破綻に追い込まれました。

これらの事例から見えてくるのは、技術的な革新性だけで価値を維持することはできないだということです。

アルトコイン投資の構造的な課題

ビットコインの独自性は、「中央管理者なしでデジタル決済を可能にした」という点にあります。これをシンプルに言い換えると、「銀行がなくても、お金のやり取りができる仕組みを世界で初めて作った」ということです。

アルトコインは、この革新に何らかの機能を追加したり、違う角度からアプローチしたりしているものです。つまり、基本的には「ビットコインのバリエーション」という位置づけになります。

市場に入ってくる資金は、まずビットコインに流れます。そして残った資金を、1,100万以上のアルトコインが奪い合う構造になっているのです。

過去のデータを見ると、ビットコイン以外に流れる資金は2017年以降、全体の3〜6割程度です。つまり、限られた資金を天文学的な数のコインで分け合っているというのが現実です。

「目利き力」が全てを決める

ここまでの分析から見えてくるのは、アルトコイン投資は「目利き力」が全てだということです。

成功するためには、ブロックチェーン技術の基礎から各プロジェクトの技術的差別化まで、深く理解することが不可欠です。

また市場がどのような方向へ進み、どのような課題が重要になるかを予測する能力が求められます。

さらに技術だけでなく、SNSでの動向やコミュニティの健全性も重要な判断基準となります。

これらを踏まえて、現実的な投資戦略を考えてみましょう。

タイプA:技術に精通した上級者はアルトコインも選択肢

もしあなたが技術動向に詳しく、市場を分析する時間と知識がある場合は、ポートフォリオの一部をアルトコインに配分することで、パフォーマンスを向上させられる可能性があります。

ただし、その場合でも以下のルールを守ることをお勧めします。

  • アルトコインへの配分は全体の一部に制限しておく
  • 複数のプロジェクトに分散する
  • できればインサイダーとのつながりを持っておく

タイプB:堅実な投資を好む方

もしあなたが技術の詳細を追いかける時間がない、または堅実な投資を好む場合は、ビットコインを中心とした戦略が賢明かもしれません。

これは決して「つまらない」選択ではありません。ビットコインは過去15年間で最も成功した投資対象の一つであり、今後も暗号通貨市場の中心であり続ける可能性が高いからです。

言い換えれば、暗号通貨の投資で「失敗」を避けたいのであれば、ビットコインだけを選択しておくことが最善かもしれません。

賢明な選択をするために

ビットコインの上昇を見て焦る気持ちは、本当によくわかります。「出遅れを取り戻したい」という気持ちも自然なものです。

でも投資では、裏目を引かないことも大切です。

  • 分かるならアルトコインもあり
  • 分からないならビットコインでOK
  • 分からないのにアルトコインはNG

こうまとめておけば、わかりやすいかもしれませんね。

まとめ:今日から始められる現実的アクション

自分のタイプを見極めよう

まず、以下の質問に回答をしてみてください:

技術理解度チェック

  • ブロックチェーンの仕組みを他人に説明できますか?
  • 毎日1時間以上、暗号通貨の情報収集に時間を使えますか?
  • 英語のホワイトペーパーを読むのは苦痛ではありませんか?
  • 投資金額を50%失っても生活に支障がありませんか?

すべて「Yes」なら、アルトコイン投資も検討できるかもしれません。一つでも「No」があれば、ビットコイン中心の戦略が現実的かもしれません。

他のアルトコインを見ているとビットコインの価格上昇が遅く感じるかもしれません。

ですが下手なコインに手を出すと、恐ろしく激しい下落速度で資産をなくしてしまう可能性があります。

焦って難しいアルトコイン投資に手を出すより、確実性の高いビットコインでじっくりと資産形成を行う方が、多くの方にとってロスの小さな選択になるといえそうです。

投資は一日にして成らず。自分に合った戦略で、着実に前進していきましょう。

あなたの投資ライフが実り多きものになることを心から願っています。

ハッピー・ビットコイン!🚀

ココスタ 佐々木徹