界隈で言われる詐欺やスキャムって結局何なのか?
ちょっと今日は自分個人的に若干の厄介ごとに巻き込まれ、その対応に少しエネルギーを使われたりしたのですが、それにも一部関連してそもそもこの界隈で良く言われる詐欺とかスキャムとかはどういう意味なのかについてちょっと私見を書いてみます。
本来は大したことではないのですが、なぜかよくこの辺りが勘違いされている、人によって全然認識が違って議論が成立しない、謎の批判を呼ぶことが少なからずある気がします(大石さんも何か今日ちょっとこの辺Twitterでやってましたねw)
単純な詐欺
日本語のクリプト界隈で「詐欺」と呼ばれるものは、伝統的な詐欺手法を使ったものを指すことが多いです。例えばマルチ商法、ねずみ講、投資金の持ち逃げ、などなど別に本来仮想通貨がなくても似たような内容のものが以前から存在したものは、単純に「詐欺」と呼ばれます。またこのような経歴を持っている人たちが絡んで販売するコインも単純に「詐欺コイン」と言われることが多いです。これは本当に何も難しくない、純粋な詐欺師による仮想通貨詐欺ですね。中には合法性を謳うものもあり、明確に違法とは言えないものもあると思いますが、簡単なデューデリをすれば基本的に見分けるのは難しくないですし、常識的に考えれば見た目から怪しいやつです。(あなたは簡単に絶対にお金持ちになれます、とか宣伝していたり)
スキャム
一方上記の純粋な詐欺と、「スキャム」という言葉は微妙に違う意味で使われることが多いです。「スキャム」の場合はプロジェクトによっては非常に詐欺性が高いものもありますが、プロジェクトをやっている人たち自身もプロジェクト開始時は騙す気が本来はなかったり、後は受け手の解釈や価値観次第で詐欺と判断すべきかどうか分かれることも多いです。界隈でよく論争を巻き起こすのはこの「スキャム」という言葉とその分類です。半分ネタかもしれないですが、いくつか代表的なスキャムのパターンを見てみましょう。
FOUNDERや初期投資家が大量にコインを保有している
Foundersがたくさんコインを持っているものは、ユーザーがそれを完全に受け入れて透明性のあるものなら別にスキャムだとは思いませんが、多くの場合Foundersが大量にコインを保有しているものは、巧妙にそれに言い訳をつけていたり、Foundersが批判されないように巧妙に正当化が考えられたりしているものがあります。こういうのはスキャムと言われるものが多いです。具体例は出しませんが心当たりはいくつかあると思います。
言っていることと現実が著しく乖離している(過剰広告、分散シアター)
おそらくスキャムと言われるもので最も多いパターンがこれです。過剰広告ですね。本当に多いです。
例えばこのプロジェクトは分散化されていて誰もコントロールできません、と言いながら、開発者がAdmin keyを持っていたりする場合。これはマーケティング文句として言っていることと現実が乖離しているのでスキャムだ、もしくは嘘を言っていると批判されることが多いです。
他にも完全に嘘とは言い難いが、過去のICOプロジェクトの多くのように明らかに過剰にポテンシャルを煽っていたり、言っていることや約束していた状態と現実が大きく離れているものはスキャムだと言われることが多いです。夢いっぱいでトークンを売り出していたICOプロジェクトの多くはこの分類でしょう。
ユーザーに過剰なリスクを転嫁している
このパターンのプロジェクトはスキャムというよりはどちらかというと無責任、というのに近いかもしれません。
例えば最近出てきている新しいDeFi関連プロジェクトはコードの監査もしないまま、コードを公開してしまうものも増えてきています。Foundersは直接は利益を得ない、また過剰広告はしていなかったとしても、不必要なリスクをユーザーや投資家に転嫁してしまっているものはスキャムと言われることもありますね。
永遠にプロダクトをリリースしない
まあこれもあるあるですが、すぐに○○が来て全て問題を解決する!Soon,!!と言って数年たっても大きな進捗が見られないものです。
これは純粋に開発が遅れている場合もあると思いますが、経験的にはマーケティング的に煽ったりするのが先行しており、Soonを繰り返して価格を吊り上げたり、維持しようとするための苦し紛れと思えるものも多いです。
不必要に大きな金額を調達
これはユーザー/投資家にリスクを転嫁している、というパターンの一部かもしれませんが、プロジェクト推進に必要な金額より明らかに多くの金額をチャンスとばかりに調達しているプロジェクトなどはスキャムと言われることもあります。投資家が自ら選択している限りは問題ではない、という見方もあると思いますが、あまり誠実とは自分は思いません。
論理破綻しているもの
後は単純に技術的に不可能なことを主張していたり、ターゲット市場や戦略に明らかに整合性がなかったりするプロジェクトもスキャムと言われることもあります。これはスキャムというか単純に本人たちは出来ると思っていたり、善意だけど矛盾に気付いていない、というパターンもよく見ます。
長期的持続性がないもの
長期的な持続性やマーケットフィットをしていないのに、たくさんコインが売り出されているものもスキャムとみなされそうです。最近のDeFi関連コインも短期的に盛り上がっているのですが、YAMのようにすぐにお粗末にクラッシュしたり、持続的なメカニズムとは言えないものもスキャムと言われることもあります。
そもそもコインにユースケースが存在しない
中身のない空気コイン(Hot Air)を売っているパターンですね。
これは売り出し側がこれに意味はないです、ユースケースはありません、ときちんと宣言しているならある種買うのは自由だと思いますが、大抵は中身のないコイン、実質的ユースケースや実効性がないものをさぞありがたいものとして売り出すことが多いです。ガバナンスコイン、特に保有が一部の人にめちゃくちゃ偏っているガバナンスコインなどはここに分類してもいいんじゃないかと自分は思います。
グレーゾーン経営
その他のパターンとしては完全に違法とは言えないけど、かなりグレーな業態や市場を攻めている企業などです。
海外の怪しい取引所や、無登録で日本人向けに宣伝している取引所などもここに分類され、人によってはそれはスキャムだ、という人もいると思います。まあここら辺は経営判断やコンプライアンスの話なので、クリプトスキャムとはまたちょっと違う話です。
さて、どうでしょうか。人によってはこれは別に詐欺的ではないのでは?問題とは言えないのでは?と思うものもあると思いますし、自分が得すればスキャムではない、とか言う人すらいますね。
ただし、ビットコイナーと呼ばれる人たちはビットコイン以外のコインにも上記のようなスタンダードを求めることが多く、それゆえにビットコイン以外のコインは全てスキャム、ICOはスキャム、ガバナンスコインはスキャム、DeFiはスキャム、クリプトVCはスキャムとか何でもかんでもスキャムになってしまい、それゆえに他のコインを支持している人たちから誤解されたり、攻撃されたりすることが良くあるということですね笑
個人的には別に全てを気軽にスキャムと言うつもりはありませんが、自分が詐欺的だとよく問題視するものがあるとしたら、
本質的には持続性のないポンジスキームのようなのに、バレないように巧妙に隠しているもの。
Foundersが儲かる為に元々設計されたようなもので、プロジェクトの長期の成功に関わらずFoundersは売り抜けてリッチになれるもの。
もしくはそういうものに気づかず一緒になって煽ったり奨励している状態。
そういうものには批判的です。
これは合法か違法かとかではなく、元々その他のユーザーや素人を騙す意図があれば自分は個人的に「スキャム」である、と考えています。(公に指摘するかは別として)その点では最近流行りの多くのDeFiトークンは長期的意味もないしスキャムに近いものがほとんどそうだなーと思うわけです。
というわけでスキャムとは?というちょっとした話でした。よくここら辺の定義がずれた状態で正義を振りかざしたり、振りかざされたりすることもありますが、何か本当に不毛だな、と思う次第です。
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