本日無事にビットコインが半減期を迎えました。

ビットコイナー反省会に出演したときには、わりあい淡々としていたのですが、実際にその瞬間をまた過ごしてみると、感慨もひとしおでした。

いくつか半減期に際して考えたことを書きます。

629999のメッセージ

半減期1つ手前のブロック629999のコインベースに、再びメッセージが書き込まれていました。其の内容は、

Injection, Fed's Plan Far Exceeds 2008 Rescue

"公的資金注入。連邦の計画は2008(リーマン・ショック)の救済を遥かに超える"

というものです。これは、NYタイムスの4月9日の見出しです。みなさんお分かりのように、2008年にビットコインが生まれた時のジェネシスブロックに、書き込まれたメッセージに対比させたものですよね。

ジェネシスブロックでは、Chancellor on brink of second bailout for banks(銀行救済へ二度目の公的資金注入へ)です。ビットコインが生まれたときの状況へのメッセージですが、12年たったいま、コロナという別の要因により、再び大量の紙幣が印刷されている状況です。その真っ最中に半減期を迎えたことは、象徴的だといえましょう。

このメッセージは、F2Poolが書き込んでいるのは分かっているので謎とかはないんですが、粋なメッセージだと思いました。

当時1軒の家のなかに、業界全部が

4年前の半減期は、阿佐ヶ谷かなにかの1軒屋スタジオを借りて、オールナイトのパーティーをしたのを覚えています。当時の取引所のひとほとんど(BF、CC、Bitbank、BTCBOX他)などが参加し、メディア、開発者、ジャーナリストなど含めてやったのを覚えています。その後のBCH分裂で主体的な役割を果たすロジャー・ヴィア氏もまだ居ました。

半減期のモニターにはBlockchain.infoを使う予定でしたが、ビットフライヤーの加納社長がこのときのために用意したのか、出来たばかりのChain flyerをスクリーンに写しだしてこれで42万ブロックを待つんだぞと張り切っていたのを覚えています。

思い出していて、スゴイと思ったのは、当時1軒の家のなかに、業界全部が入りきったんですね。ほぼ主要なひとは全員いたと記憶しています。

4年後の今になってみると、業界はとても1軒の家には入りません。ビットコインだけではなくブロックチェーン周りも含めるととてもではないけど入りません。業界の規制団体などもできて、体制も大きくなっています。

大きく業界が成長したんだな、というのを実感するととともに、1軒に収まっていたあのころを懐かしく思います。

ビジネス的にも、投資的にもどうなるかまだ全然わからないビットコインを、純粋に熱い思い出語って集い、1軒の家のなかで業界みんなで半減期を迎えた。まさに黎明期のストーリーで、もう二度とこのようなことはないでしょう。

そうした時代に関われたことをとてもうれしく思います。たぶん、僕が年老いて自分の人生をふりかえってみたときに、それぞれの半減期に何処で何をしていたのか、というのを思い返すことになるでしょう。やっぱり4年に一回こうしたイベントがあるビットコインは、いいものですねぇ。

4年後生き残る人たち

さて、4年たった今日、オンラインでの半減期パーティーが開催されました。顔ぶれは大きく変わりましたが、ひとつ気付いたことがありました。

4年前のパーティーに来ていた参加者のほとんどが、まだ現役で業界に関わり、ちゃんとサバイブしているということです。

次々と新しいものが現れ消えていくこの業界において、ずっとサバイブして、いまだに情熱を失わずいるということは、大変なことかも知れません。

逆ににわかで参加したひとは、わずか1年くらいの間にすべて消えてしまいました。ブロックチェーンブームに乗ってやってきたひと、ICOで一山やろうとプロジェクトを立ち上げた人、大企業のプレイヤー、すべて前回の半減期のあとにやってきて、そして、今回の半減期の前に去って行ってしまいました。結局サバイブしているのは、4年前から信念をもってやっているひとだけでした。

次回の半減期はどうなるでしょうか?おそらく一緒です。2016も2020も生き残ったひとが、2024にも生き残っているからです。

とくにビットコインのような振り落としが激しいところでは、いかに退場しないかが大事です。退場せず、信念を持ち続けてホールドしたひとだけが勝っている。4年後もそうなっているでしょう。

ハッシュレート

さて、半減期後ですが、ブロックは順調に掘られています。次の難易度調整は5日後の予定ですが、BTC.comの予想によれば+4.9%の難易度調整になるようです。

この数字はブレがあるので、もう少ししてみないとなんとも言えませんが、最悪のシナリオとして予想されていたハッシュレートの大半が落ちてしまいネットワークの遅延がひどくなるということは心配無用のようです。

半減期をへても健全にハッシュレートは成長しており、ビットコインのファンダメンタルの強さをあらためて認識しました。強いです。盤石でしょう。

こうした強さが再確認されたのち、今年の後半にむけて大きな上昇カーブを描いていくというのが多くのひとが予想しているシナリオです。第一ステップとしての半減期での盤石さが確認されたことはこのシナリオ実現への足元を固めたといえます。

とりとめのない話でしたが、本日はこんなところで。

Happy Halving !