Vol.226 保有者が急増するビットコイン(2023年9月17日)
阪神が優勝しましたね。虎ファンのみなさん、おめでとうございます!さっそく阪神の優勝とビットコインの動向を比較してみました... と言いたいところですが、前回の優勝は2005年。その頃、ビットコインはまだ存在していませんでした。
「阪神が前回優勝したのは、ビットコインが世の中に誕生する前でした」
このように書くと、ずいぶん昔のような気がしてしまうのは不思議ですね。時間の流れは主観によって変わるものだと言いますが、まさにその通りです。
さて躍進が著しい阪神とは対照的に値段が動かないビットコインですが、実は保有者が急増しています。当記事では、少し見過ごされがちなデータを紹介しておきたいと思います。
有効アドレス数が急増するビットコイン
以下のグラフは、直近1年間のビットコイン有効アドレス数の推移を、7日間の平均で示しています。

https://bitinfocharts.com
グラフを見ると、今年の9月に入ってから有効アドレス数が増加し続け、直近1年間での最高値を記録していることがわかります。
ビットコインのアドレス数が増加する主な理由は、ウォレットを作成しビットコインを保管する人が増えているからです。
これは、取引所に預けられたビットコインが「いつでも売却可能」というメッセージとは対照的です。
ビットコインの置き場所と特性
- 取引所在庫: 売り圧力に直結しやすい
- ウォレット在庫: 長期間の保有になりやすい(取引所在庫と比較して)
乱暴な分類ですが、大まかに上記の傾向があると考えておいて良いでしょう。
ビットコインのアドレス数増加は価格上昇につながりやすい
以下はTradingViewのチャートで、ビットコイン価格(BTCUSD)と有効アドレス数の推移を並列で表示したものです。

2020年の新型コロナショック以降、アドレス数は80万~100万~120万のレンジで推移していることが確認できます。
興味深いことに、2022年に入ってからは何度も100万アドレスをトライし、ことごとく押し返されてきました。
それが9月に入ってから100万水準を突破しています。これまで抑圧されてきた水準が突破されると、一気に形成が逆転するのは、よくある話です。
なお、今回の動きと似ているのは、2020年11月中旬です。レンジの中間である100万アドレスを突破した後、ビットコインの価格は上昇を加速し、16,000ドルから64,000ドル(4倍!)へと急騰しました。
ビットコインの力強い上昇を期待したいところですね。
天井を見分ける方法
さて万能に見えるアドレス数にも弱点があります。それは「頂点がどこか分からない」ということです。
市場に参加する人たちが買い始めると、どれだけの新しい参加者が市場に流れ込んでくるかは、予想する方法がないんですね。
とはいえ、手がかりさえないというのはちょっと不安でもあります。以下はアドレス数の推移から天井の水準を推し量る考え方を紹介しておきたいと思います。
ビットコインのアドレスは、大まかに2種類へ分類されます。
- 受信用のアドレス(RECEIVINGADDRESSES)
- 送信用のアドレス(SENDINGADDRESSES)
送信用のアドレスという表現は少し誤解を招くかもしれません。
正確には、ビットコインを受け取った後、一時的に放置されていた受信用アドレスが、後に活動を再開してビットコインを送金するものを指します。
「休眠していた受信用アドレスが活動を再開して送金したもの」と理解すると分かりやすいでしょう。
では、ウォレットに大量のビットコインを保有している人たちが、何らかの理由で大量に売り始めると、どうなるでしょうか?
正解は、受信用アドレスよりも送信用アドレスの数が増えるという現象が起こります。
現物を売却するには取引所へビットコインを送る必要があります。この点を考慮すると、上記の現象は理解しやすいでしょう。
以下のチャートには、この点を手書きでまとめてみました。習字をしっかりやっていなかった小学校時代が懐かしいですね。

本日現在は、「受信用アドレス>送信用アドレス」で推移をしています。現在のビットコインの動きは、どちらかと言えば強気な数字となっています。
ビットコインの更なる活躍に期待したいところですね。
まとめ
今回の記事「Vol.226 保有者が急増するビットコイン」では、ビットコインの有効アドレス数が増加していることに焦点を当ててみました。
ウォレット内のビットコインは、取引所に比べて長期保有される傾向が強いため、価格上昇の兆しも見えてきていること。
また価格の天井を推し量る方法として、受信用と送信用のアドレスを切り分けて考える方法を紹介してみました。
参考になりましたら幸いです。引き続きハッピー・ビットコイン!
ココスタ
佐々木徹
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